眞鳥さん誕生日SSです。
「明日叶今度の休み空いてますかねぇ」
と昼休み木陰で眞鳥さんと一緒にランチをとっている時のことだった。
色々なことがあったがこうして眞鳥さんと俺は付き合っている。
「急に改まってどうしたんですか?」
口に食べ物を含みながら、眞鳥さんは真剣な眼差しで俺に予定を聞いた
「いやねー俺、もうすぐ誕生日でね…誕生日会をやるから、家に帰って来いと」
いつもの眞鳥さんの顔に戻る
「それでですねぇ…明日叶にも一緒に来てもらおうと…」
眞鳥さんの誕生日会に俺が…眞鳥さんの実家に何度か一緒に行ってはいるが…あの場だけは何度行っても慣れない。
「今回は、身内だけのこじんまりした会ですから、明日叶も大丈夫ですよぅ」
「身内だけのパーティーに俺なんかが言っても良いんですか?」
再度眞鳥さんに問う。
「明日叶だから来て欲しいんです。明日叶に誕生日を祝ってほしいんですよ」
と眞鳥さんの強い希望もあり、俺は眞鳥さんの国へ一緒に里帰りすることになった。
当日
「眞鳥さん話が違うじゃないですか!」
眞鳥さんは身内だけの誕生日会だというから来たのに…外には、国中から人が集まっている。
「身内だけのパーティーのはずだったんですよぅ。でも明日叶がくるって聞いたら国中をあげた盛大なものにするって聞かなくてねぇ…」
そしてお手伝いさんらしき人が衣装を着せられあれよあれよという間に…式典が始まる。
有無を言わさず眞鳥さんの隣の席に座らされ国民の皆さんの前に…
「眞鳥さん綺麗…」
思わず呟いてしまった…そして眞鳥さんは、立ち上がり
「今日は俺の誕生日の為にお集まりいただきありがとうございます。俺の隣にいるのが、一番大切な明日叶です。」
と言った。
俺は、顔を下げたまま上げられなくなった。その後式典や食事会中も誰とも会話することなく食事もあまり喉を通らないまま終了した。
案内された部屋に戻りため息を一つ
そしてベッドの上に横になった。
ドアのノックがして返事をすると眞鳥さんの姿があった。
「明日叶今日は俺のわがままに付き合ってくれてありがとうございます」
とお礼のキスをした
「俺は、眞鳥さんの誕生日は二人きりで祝いたかったなあ」
「今二人きりだからいいじゃないっすか?誕生日祝いに、俺に明日叶を下さいな」
「はい」
と俺は眞鳥さんに口づけた