花火〜御堂×克哉〜
赤信号で止まった車内から、電柱にはってあるチラシが目に留まる
「明日、この近くで花火大会みたいですね…」
御堂の隣で克哉が微笑みながら、そう言う。
その笑顔にこのまま抱きしめたい衝動を押さえ御堂は、信号を確認し、ハンドルをさらに強く握りしめアクセルを踏む。そして
「なら、明日行くか?」
克哉はびっくりする。御堂は花火大会など興味が無いと思っていたからだ。そんな御堂の誘いを断る理由なんてない
「はい」
と答えた。
「ちょっと家に浴衣も二枚あったはずだ。明日はそれを着て向かおう」
約束をし
次の日
早々と仕事を済ませ、いつもなら気にする御堂と一緒に社内から待ち合わせをして、御堂の自宅へ
「克哉、浴衣に着替えるから全部脱いでくれ」
克哉の着替えも御堂が行うというので、ワイシャツとズボンを脱いで御堂の前に、立つ。「克哉、浴衣を着るときは普通パンツも脱ぐんだ。さあ、早く。」
御堂さんの視線を感じる…
パンツに手をかけるもなかなか脱げない
「克哉のからだの隅から隅まで知り尽くしているんだ。もう恥ずかしがる必要はないじゃないか…」
素早くパンツを脱ぎ御堂の手にある浴衣をとり隠した。
「まあ、お楽しみはとっておこう」
小声で御堂がそういうと素早く克哉の着付けを済ませ、自分の物もきてマンションの屋上へと上がった。
花火がよく見える絶景の場所だが、住民の影はなく御堂と克哉だけだった。
「きれいですね」
克哉は夜の空にさく花火に興奮している
「私は克哉の方がきれいだと思うぞ。ほら、こことか」
浴衣の隙間に御堂の手が入り、乳首を触る。
「御堂さん、俺よりも花火をみて下さい」
克哉は、少し頬を膨らまし怒る
「私は、花火大会よりも、可愛い克哉の方がいいな。いつもより脱がせ易いしな」
「御堂さん…」
二人は見つめあい花火がうち上がると同時にキスをした