バレンタイン〜克哉×御堂〜
「2月14日は申し訳ないが休日出勤をしてくれ」
と、御堂へ声をかける。
「なんでだ?14日は・・・その・・・」
御堂が何か言いたそうだったが、お構いなしに、休日出勤となった。
そして2月14日
朝会社のドアをあけると、御堂が先に来てパソコンに向かって仕事をしている。
「御堂さん、おはようございます」
と背後から、声をかけるとさすがの御堂も、驚いたようだ。始業時間になっても一向にほかの社員は
来ない。
「佐伯、ほかの社員はいつ来るんだ?」
思わず、克哉に問うと、克哉は
「フッ。今日が何の日か、知っててそれを聞くのか?御堂さん」
御堂は、考えてみる。あまり忙しくない時期で、しかも二人だけ休日出勤というのはあまりにおかしい。
「その顔は、今日が何の日か分かっているんだろ?」
休日出勤を言われた時から、今日がバレンタインデイということだけは、わかっている。
「今日は・・・その・・・バレンタインじゃないか・・・」
と御堂が恥ずかしそうにいうと
「わかってるじゃないか・・・。だから、今日はおれと御堂さんだけ休日出勤にしたんだ」
御堂は、克哉が言ってる意味が分からなかった。なぜ、バレンタインに私と佐伯が二人だけ
出勤しなくてはなんだ?
「その質問に答える前に、御堂さんのかばんの中のもの・・・」
そういえば、克哉に渡すために用意しておいたチョコレートがあったのだ。
「佐伯、これ。」
ときれいな包み紙にくるまったチョコレートを手渡した。
克哉はその場で開けてひとつ食べてみる。
「これが、おれに対しての愛ですか。甘いですね・・・さて、せっかく二人きりなので
この場でお返しをしましょう」
素早く、御堂の服に手をかける
「まて、佐伯ここでやるのか?」
「もちろんです。そのためにふたりっきりの休日出勤にしたのですから・・・」
そういっている間にも、御堂の服は脱がされていく。
「もう、御堂さんのここ、触ってもいないのに…こんなになって…俺が今すぐ欲しいですか?」
御堂は縦に首を振らない。
「私は、我慢するから…やはり、君の部屋で…」
「ここでやるからいいんじゃないですか…御堂さん。さすがに、俺の部屋までなんて…待てません。」
克哉の熱いものが御堂の奥へとねじ込んでいく

「ばか、急にやめろ…」
「今日は、せっかくのバレンタインですから、いつもより甘い俺を味わって下さいよ」
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