「俺が本多を?」
いきなり本多に、言われた一言。
本多は眼鏡の俺ではなく普通の俺にされたいらしい…
「克哉…頼む!」
しかし、俺は眼鏡の俺の記憶は曖昧で、
いつも本多にどういう事をしているかよくわからない。
しかし本多が、かなりの勢いでお願いしているし
なんかそれをしなければ悪いような気がしてきて…
「わかったよ…」
と返事をして本多の家を後にした。
帰り道、本多と眼鏡の俺の事を一生懸命思い出そうとしたり、
眼鏡の俺にあう方法を考えたりしてみた。
その時ふとあの男の顔が浮かび、
眼鏡にをもらった公園へ
一か八か行ってみることにした。
そしてベンチにしゃがんでいると、
Mr.Rが現れた。
「なにやら、お困りのようですね」
と声をかけてきたので、全てを話した。
ならば家に帰って食べるようにと一粒の柘榴を手渡し、
去っていった。
そして家に帰りその実に口をつける

気づいた時に目の前にもう一人の眼鏡の自分が立っていた。
眼鏡に事情を説明し、お願いした。
すると眼鏡は
「お前に、俺のようなプレイができると思っているのか?
また、お前みたいな淫乱で、
なぶられるのが好きな奴が、本多を抱けるのか?」
「…。」
「だろう?。せっかくきてやったんだから、
お前も気持ちよくなりたいんだろ」
と言って眼鏡は俺を抱いて去っていった。
「ん?」
これは使えると思った。
俺が気持ちいい事は本多も気持ちいいはず…
早速、眼鏡のテクニックを思い出しながら、本多を抱く…

「克哉…お前…。」
本多が何か言いたそうなのを妨げて聞く
「本多…気持ちいい?」
本多は、克哉にこう告げる。
「克哉…、それは、お前が気持ちいいところだろ?」

克哉は返す言葉がなかった。
本多は続けてこういう
「でも、克哉は俺のために頑張ってくれたんだもんな。
愛してるぜ…克哉。」
こうして二人の夜は更けていく
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